
朴葉寿司
朴の木の葉の上に具をのせた素朴な山里のすしです。地域により作り方が大きく異なっています。
朴の葉を使うことは共通していますが、飛騨地方と東農・中濃地方は隣接しているため、
作り方は両者が混在しており明確な線引きは難しいです。
この辺りを中心に最も盛んにほおば寿司が作られており、岐阜県から広まったものと言われています。
東濃(恵那市)では、昔から農業・林業を生業とする家庭が多く、昼食を畑や山で取ることが多かったようです。
その為、携帯性が良く朴の葉と酢飯の殺菌効果で日持ちし、
また近隣との作業の助け合いでまかないにも便利なほおば寿司が広まったと考えられています。
ほおば寿司の時期が田植えの時期と重なっている点も農林業との繋がりを示しているのでしょう。
6月頃になると国道沿いや、山沿いに朴の木の白い花が目立ち、初夏とほおば寿司の季節を教えてくれます。

|